私は強くない
「慶都?どうした?」
人事異動の発表を受けて、私は固まっていた。
蒼井が帰ってくる、大阪支社だから当分帰ってこないと思ってたのに…
「慶都?」
「え?あ、圭輔さん。何?」
「何?って大丈夫か?考え事してたみたいだけど」
「ごめんなさい。期限付きにらなってたからびっくりしちゃって…」
「あぁ、あれは大阪支社から戻って来る、蒼井が慣れるまでらしいよ。都築もややこしいんだよ、ったく」
「そ、そっか…」
じゃ、私が指導するんだ。
蒼井かぁ、大丈夫かな…
家に帰ってからも、考え込んでいたら圭輔さんが、心配して声をかけてきた。
「なぁ、もしかして、だけど。蒼井って言う奴と何かあったのか?」
ドキッ
「え?ど、どうして?」
「発表見てから、ずっと考え込んでるからさ…」
そう言いながら、私を抱きしめた。
首筋に顔を埋め、
「好きだった、とか?」
チュッ
「な、なんで、そうなるの」
私の弱いところを刺激する圭輔さんに勝てる訳もなく…
「ダメだって…」
「言わなきゃ、やめないよ?」
「もう!あっ…」
耳を啄ばまれ、声が漏れた。
「いつまで、我慢出来るかな…」
こうなったら圭輔さんは、簡単に解放はしてくれない。
抱きしめていた手が、服の下に入ってきた。素肌を優しく撫でるその手を抑えても、止めてはくれない。
「…け、圭輔、さん」
「言わなきゃ、言って。怒らないから…」
「あっ…、い…」
言ってと言いながら、その手を止めない圭輔さん。翻弄されてちゃ、喋れないじゃない…
「はな、話すから、や、止めて」
顔を上げた圭輔さんの顔は、艶っぽく見えた。
「………あ、あのね」
「うん、どうした?」
「蒼井はね、私と拓真の事知ってるの。付き合ってた事」
「そ、そうか。気にしなくてもいいんじゃないか?別れたんだし」
「…う、うん。そうなんだけどね」
それだけ、ならね。
私だって気にしない…
「本当に怒らない?」
圭輔さんに、聞いた。
「え?怒らない、よ」
怒りそうだけど、こっちに来てから分かっても困るし、私は意を決し話した。
「蒼井から、付き合ってほしいって言われた事があるのよ」
「え?」
圭輔さんの目が大きく見開いた。
「で、拓真と付き合ってるからって断ったんだけど…」
「今回、私が営業部に戻った時の話覚えてる?」
「話?何かあったか?」
「拓真が問題起こしたって話」
「あぁ、あれか」
「大阪支社まで話いってたらしいの。その時に連絡があって、蒼井から。それで、俺にもチャンスが来たって、言われて言葉濁したんだ、私。圭輔さんと付き合ってるからって言えなくて…ごめんなさい」
「なんだ、そんな事か」
「え?そんな事?怒らないの?」
「好きなのは俺だろ?大丈夫だよ。怒ってないけど、今日は覚悟しろよ?」
「え?あ…っ……ん」
また圭輔さんに押し倒されていた。
そして、朝まで何度も私は翻弄された。
人事異動の発表を受けて、私は固まっていた。
蒼井が帰ってくる、大阪支社だから当分帰ってこないと思ってたのに…
「慶都?」
「え?あ、圭輔さん。何?」
「何?って大丈夫か?考え事してたみたいだけど」
「ごめんなさい。期限付きにらなってたからびっくりしちゃって…」
「あぁ、あれは大阪支社から戻って来る、蒼井が慣れるまでらしいよ。都築もややこしいんだよ、ったく」
「そ、そっか…」
じゃ、私が指導するんだ。
蒼井かぁ、大丈夫かな…
家に帰ってからも、考え込んでいたら圭輔さんが、心配して声をかけてきた。
「なぁ、もしかして、だけど。蒼井って言う奴と何かあったのか?」
ドキッ
「え?ど、どうして?」
「発表見てから、ずっと考え込んでるからさ…」
そう言いながら、私を抱きしめた。
首筋に顔を埋め、
「好きだった、とか?」
チュッ
「な、なんで、そうなるの」
私の弱いところを刺激する圭輔さんに勝てる訳もなく…
「ダメだって…」
「言わなきゃ、やめないよ?」
「もう!あっ…」
耳を啄ばまれ、声が漏れた。
「いつまで、我慢出来るかな…」
こうなったら圭輔さんは、簡単に解放はしてくれない。
抱きしめていた手が、服の下に入ってきた。素肌を優しく撫でるその手を抑えても、止めてはくれない。
「…け、圭輔、さん」
「言わなきゃ、言って。怒らないから…」
「あっ…、い…」
言ってと言いながら、その手を止めない圭輔さん。翻弄されてちゃ、喋れないじゃない…
「はな、話すから、や、止めて」
顔を上げた圭輔さんの顔は、艶っぽく見えた。
「………あ、あのね」
「うん、どうした?」
「蒼井はね、私と拓真の事知ってるの。付き合ってた事」
「そ、そうか。気にしなくてもいいんじゃないか?別れたんだし」
「…う、うん。そうなんだけどね」
それだけ、ならね。
私だって気にしない…
「本当に怒らない?」
圭輔さんに、聞いた。
「え?怒らない、よ」
怒りそうだけど、こっちに来てから分かっても困るし、私は意を決し話した。
「蒼井から、付き合ってほしいって言われた事があるのよ」
「え?」
圭輔さんの目が大きく見開いた。
「で、拓真と付き合ってるからって断ったんだけど…」
「今回、私が営業部に戻った時の話覚えてる?」
「話?何かあったか?」
「拓真が問題起こしたって話」
「あぁ、あれか」
「大阪支社まで話いってたらしいの。その時に連絡があって、蒼井から。それで、俺にもチャンスが来たって、言われて言葉濁したんだ、私。圭輔さんと付き合ってるからって言えなくて…ごめんなさい」
「なんだ、そんな事か」
「え?そんな事?怒らないの?」
「好きなのは俺だろ?大丈夫だよ。怒ってないけど、今日は覚悟しろよ?」
「え?あ…っ……ん」
また圭輔さんに押し倒されていた。
そして、朝まで何度も私は翻弄された。