私は強くない
後ろを振り向かず、お風呂場に直行した私。
私何やってんだろう。
頭を抱える。
会社の元直属の上司なのに、お酒飲んで、絡んで、泣いて、その上慰めてもらって。
うわー、恥ずかしすぎる。
浴室に入って、頭からシャワーを浴びた。
とりあえず、落ち着こう。
名取課長もいいよ、って言ってくれたし。
……、待てよ。
さっき、名取課長確か、
「そのままでも綺麗だよ、魅力的だよ」
って、言わなかった?
首を左右に振る。
ないない。
あの名取課長だよ。
AGきってのイケメン課長だもの。そんな事ぐらい、みんなに言ってるよ。
うん。
慶都、勘違いしちゃダメよ。
男で苦労するのは、こりごりよ。
「シャワーありがとうございました」
髪の毛を拭きながら、リビングに戻ると、名取課長がコーヒーを入れてくれていた。
「飲むだろ?」
「はい。ありがとうございます」
名取課長の入れてくれたコーヒーを飲みながら、一息ついていた。
「なぁ、倉橋」
「はい?どうしました?」
「昨日聞いた事は誰にも、言わないから安心しろ。な?」
「…っ、名取課長」
「誰にも、悩みはあるし、泣きたい時だってあるよ。だからって、泣いちゃダメだ、って思うなよ。俺はお前が、強いのは知ってる。ただな、泣かないように頑張ってきただけ、そうだろ?本当は弱いって事知ってるからな。営業部にいた頃からな…1人で我慢しようとするなよ」
名取課長の一言一言が、私の冷え切っていた心を温めてくれていた。
「ありがとうござい…」
最後は言葉にならず、また泣いてしまっていた。
名取課長はまた横に来てくれて、抱きしめてくれた。
「泣くのに、これが最後とかはないんだよ。倉橋、泣きたい時は遠慮するな、余計な気は使うな、分かったな」
私はただ、名取課長の腕の中で、うんうんと頷きながら泣いていた。
どうして、名取課長の腕の中ってこんなに安心出来るんだろう。
泣きながら、顔を上げると、私を優しく見つめてくれている名取課長と視線が絡み合った。
「名取課長…」
私はそのまま目を閉じた。
そして、どちらともなく唇を重ねていた。
私何やってんだろう。
頭を抱える。
会社の元直属の上司なのに、お酒飲んで、絡んで、泣いて、その上慰めてもらって。
うわー、恥ずかしすぎる。
浴室に入って、頭からシャワーを浴びた。
とりあえず、落ち着こう。
名取課長もいいよ、って言ってくれたし。
……、待てよ。
さっき、名取課長確か、
「そのままでも綺麗だよ、魅力的だよ」
って、言わなかった?
首を左右に振る。
ないない。
あの名取課長だよ。
AGきってのイケメン課長だもの。そんな事ぐらい、みんなに言ってるよ。
うん。
慶都、勘違いしちゃダメよ。
男で苦労するのは、こりごりよ。
「シャワーありがとうございました」
髪の毛を拭きながら、リビングに戻ると、名取課長がコーヒーを入れてくれていた。
「飲むだろ?」
「はい。ありがとうございます」
名取課長の入れてくれたコーヒーを飲みながら、一息ついていた。
「なぁ、倉橋」
「はい?どうしました?」
「昨日聞いた事は誰にも、言わないから安心しろ。な?」
「…っ、名取課長」
「誰にも、悩みはあるし、泣きたい時だってあるよ。だからって、泣いちゃダメだ、って思うなよ。俺はお前が、強いのは知ってる。ただな、泣かないように頑張ってきただけ、そうだろ?本当は弱いって事知ってるからな。営業部にいた頃からな…1人で我慢しようとするなよ」
名取課長の一言一言が、私の冷え切っていた心を温めてくれていた。
「ありがとうござい…」
最後は言葉にならず、また泣いてしまっていた。
名取課長はまた横に来てくれて、抱きしめてくれた。
「泣くのに、これが最後とかはないんだよ。倉橋、泣きたい時は遠慮するな、余計な気は使うな、分かったな」
私はただ、名取課長の腕の中で、うんうんと頷きながら泣いていた。
どうして、名取課長の腕の中ってこんなに安心出来るんだろう。
泣きながら、顔を上げると、私を優しく見つめてくれている名取課長と視線が絡み合った。
「名取課長…」
私はそのまま目を閉じた。
そして、どちらともなく唇を重ねていた。