私は強くない
週明け、名取課長が話していたように、営業部への話が課を通して出てきた。
美波はびっくりしていたけど、頑張って下さい!と言ってくれた。
都築課長も、こっからはお前の力だから頑張れ!って。
そして、名取課長からも頑張れよ。って。一緒に働こうって言ってくれた。
このプレゼンにかける。
東和堂にプレゼンし、企画が通った者が勝者になるって、あれから聞かされた。
拓真には負けたくない。
佐野主任は、申し訳ないけど相手にしていない。
拓真を指導したのは、私。
だから余計、負けたくないと思った。
プレゼンまでの日、人事の仕事が終わってから、準備に追われた。
残業して、夜中に帰る事が多かったけれど、仕事してるんだと、実感出来たし、好きな事が出来てるって言う、喜びに浸っていた。
時々、名取課長が差し入れをしてくれていた。
手伝ってると思われると、私が不利になるからと、仕事以外での関わりを絶ってくれていた。
分かっていても、近づいていた名取課長との距離が、離れた事が寂しかった。
仕事だから、と思っても芽生えた気持ちが寂しいと思っていた。
ダメだなぁ。
自分が選んだ道なんだから、と頭で分かっていても、名取課長の温もりが欲しいだなんて。
仕事と恋を両方ねだってしまうのは、欲張りかもしれないけど、営業部に戻れたら、名取課長にちゃんと気持ちを伝えよう。
はっきりと、言おう。
あなたが好きです。
美波はびっくりしていたけど、頑張って下さい!と言ってくれた。
都築課長も、こっからはお前の力だから頑張れ!って。
そして、名取課長からも頑張れよ。って。一緒に働こうって言ってくれた。
このプレゼンにかける。
東和堂にプレゼンし、企画が通った者が勝者になるって、あれから聞かされた。
拓真には負けたくない。
佐野主任は、申し訳ないけど相手にしていない。
拓真を指導したのは、私。
だから余計、負けたくないと思った。
プレゼンまでの日、人事の仕事が終わってから、準備に追われた。
残業して、夜中に帰る事が多かったけれど、仕事してるんだと、実感出来たし、好きな事が出来てるって言う、喜びに浸っていた。
時々、名取課長が差し入れをしてくれていた。
手伝ってると思われると、私が不利になるからと、仕事以外での関わりを絶ってくれていた。
分かっていても、近づいていた名取課長との距離が、離れた事が寂しかった。
仕事だから、と思っても芽生えた気持ちが寂しいと思っていた。
ダメだなぁ。
自分が選んだ道なんだから、と頭で分かっていても、名取課長の温もりが欲しいだなんて。
仕事と恋を両方ねだってしまうのは、欲張りかもしれないけど、営業部に戻れたら、名取課長にちゃんと気持ちを伝えよう。
はっきりと、言おう。
あなたが好きです。