私は強くない
美波から、名取課長から、昨日の拓真の事を聞いたと、同じ同期として情けない、人間性を疑うとまで、怒り心頭で電話してきた。
「…聞いてますか?!今から陽一と奥菜の所に行って、話してきます!」
「え?そんな、休みの日にわざわざ行かなくても、いいじゃない?もう関わらなくていいから。名取課長は話が見えないから、金谷君に確認したかったみたいだけどね」
「いいんです。陽一も怒ってますから。話してきます!」
そう言うだけ言って電話が切れた。
そのやり取りを、側で聞いていた名取課長が、
「だいぶ、吠えてたな。木村。まぁ、怒るだろ。誰でも」
「私の事で、これ以上みんなに迷惑をかけたくないのに」
「…でもな、倉橋。奥菜のやってる事は誰もが納得出来ない事だらけだぞ?この間の事もちゃんと謝ってきてないだろ」
「…一応、昨日その謝るって言った時に、言われたんです」
「謝るついでに言う事じゃないだろ。いくら付き合ってた相手だからって、情はいらないんじゃないか?」
情?
確かに3年付き合った人。
気持ちが、全くないのか?と言われたら私は「ない」とは、言い切れない。
だけど、それとこれとは別。
そこの部分とは違う所で、もう拓真との関わりをもう持ちたくないし、周りの人達に関わらせて迷惑をかけたくないのが本音。
ちゃんと、終わらせる事出来るんだろうか。
そのまま、私は何も言えなくなっていた。
「倉橋。責めてるんじゃないぞ」
「分かってます。名取課長が言いたい事、分かってるんです」
私が黙ってしまったので、名取課長はどうしたらいいのか戸惑っているようだった。
名取課長は、戸惑いながらも、そんな私を強く抱きしめてくれていた。
名取課長にちゃんと気持ち、伝えられるように私がはっきりしなきゃ。
拓真と向き合おう。
「…聞いてますか?!今から陽一と奥菜の所に行って、話してきます!」
「え?そんな、休みの日にわざわざ行かなくても、いいじゃない?もう関わらなくていいから。名取課長は話が見えないから、金谷君に確認したかったみたいだけどね」
「いいんです。陽一も怒ってますから。話してきます!」
そう言うだけ言って電話が切れた。
そのやり取りを、側で聞いていた名取課長が、
「だいぶ、吠えてたな。木村。まぁ、怒るだろ。誰でも」
「私の事で、これ以上みんなに迷惑をかけたくないのに」
「…でもな、倉橋。奥菜のやってる事は誰もが納得出来ない事だらけだぞ?この間の事もちゃんと謝ってきてないだろ」
「…一応、昨日その謝るって言った時に、言われたんです」
「謝るついでに言う事じゃないだろ。いくら付き合ってた相手だからって、情はいらないんじゃないか?」
情?
確かに3年付き合った人。
気持ちが、全くないのか?と言われたら私は「ない」とは、言い切れない。
だけど、それとこれとは別。
そこの部分とは違う所で、もう拓真との関わりをもう持ちたくないし、周りの人達に関わらせて迷惑をかけたくないのが本音。
ちゃんと、終わらせる事出来るんだろうか。
そのまま、私は何も言えなくなっていた。
「倉橋。責めてるんじゃないぞ」
「分かってます。名取課長が言いたい事、分かってるんです」
私が黙ってしまったので、名取課長はどうしたらいいのか戸惑っているようだった。
名取課長は、戸惑いながらも、そんな私を強く抱きしめてくれていた。
名取課長にちゃんと気持ち、伝えられるように私がはっきりしなきゃ。
拓真と向き合おう。