私は強くない
「おめでとうございます!慶都さん!」
「ありがとう」
無事プレゼンが、終わり会社近くの居酒屋で祝賀会を美波が開いてくれた。
もちろん、金谷君と圭輔さんも参加で。
「俺は自信があったよ、慶都が勝つって」
「慶都、って、いつからそんな関係なんですか!」
また美波に冷やかされてる。
金谷君と、またやってますね、と笑った。
「なに笑ってんだよ、金谷」
「っ、いや、あの」
今度は圭輔さんが、金谷君を捕まえて説教し始めた。金谷君もタジタジだ。
「慶都さん、本当によかったですね」
美波が、本当によかったと、一緒に喜んでくれた。
「…で、いつから、異動なんですか?」
「うーん、発表が出てからになるから、日程はまだ決まってないよ。都築課長も調整が大変だって話してたしね。今回は他の課の異動もあるし」
そう、まだ全課の異動が、決まっていないから、当分は営業部との掛け持ちになるだろう。都築課長にも、念押しされた。もちろん、終わるまで行くなよ、って。
「まだ先になるだろう?異動は」
「あ、はい。全課が終わってからだって…」
「俺も言われたよ、都築から。まだ渡さない、俺のだってな」
「…俺、ってそんな…」
「え?え?都築課長とそんな仲だったんですか?うそー」
「もう、美波!そんな訳ないでしょ!」
今度は私が、からかわれる羽目に。
「都築もあと少しだから、我慢しろ、ってさ」
結局、最後は圭輔さんと二人して美波と金谷君からいじられたのは言うまでもない。
お酒も進み、楽しいお酒になった頃、私の携帯にLINEのメッセージが来た。
私は黙って、それに返信した。
「誰に連絡してんですか?」
「うん、ちょっとね」
「あー怪しい…」
「誰から?」
圭輔さんまで、覗きこんできた。
「え?や、もう、圭輔さんまで…」
「気になるし、独占欲強いって、言わなかったっけ?」
「………」
まっすぐ、私を見ながら言うもんだから、恥ずかしくなって圭輔さんから、顔を逸らした。
「怒るなよ、なぁ」
二人世界になってた。
完全に…
「あのぉ、恥ずかしいんですけど?」
「あ、ごめんなさい」
「え?すまん!」
二人して、笑いあった。
金谷君と美波もつられて笑った。
『いらっしゃいませー!』
店員の声が響いた。
そして、ある人が私達のテーブルにやってきた。
「いらっしゃい。ここすぐ、分かった?」
「誰ですか?」
美波が最初に気がつき、聞いてきた。圭輔さんと金谷君も私を見た。
「浜口香里さん、拓真の彼女よ」
「ありがとう」
無事プレゼンが、終わり会社近くの居酒屋で祝賀会を美波が開いてくれた。
もちろん、金谷君と圭輔さんも参加で。
「俺は自信があったよ、慶都が勝つって」
「慶都、って、いつからそんな関係なんですか!」
また美波に冷やかされてる。
金谷君と、またやってますね、と笑った。
「なに笑ってんだよ、金谷」
「っ、いや、あの」
今度は圭輔さんが、金谷君を捕まえて説教し始めた。金谷君もタジタジだ。
「慶都さん、本当によかったですね」
美波が、本当によかったと、一緒に喜んでくれた。
「…で、いつから、異動なんですか?」
「うーん、発表が出てからになるから、日程はまだ決まってないよ。都築課長も調整が大変だって話してたしね。今回は他の課の異動もあるし」
そう、まだ全課の異動が、決まっていないから、当分は営業部との掛け持ちになるだろう。都築課長にも、念押しされた。もちろん、終わるまで行くなよ、って。
「まだ先になるだろう?異動は」
「あ、はい。全課が終わってからだって…」
「俺も言われたよ、都築から。まだ渡さない、俺のだってな」
「…俺、ってそんな…」
「え?え?都築課長とそんな仲だったんですか?うそー」
「もう、美波!そんな訳ないでしょ!」
今度は私が、からかわれる羽目に。
「都築もあと少しだから、我慢しろ、ってさ」
結局、最後は圭輔さんと二人して美波と金谷君からいじられたのは言うまでもない。
お酒も進み、楽しいお酒になった頃、私の携帯にLINEのメッセージが来た。
私は黙って、それに返信した。
「誰に連絡してんですか?」
「うん、ちょっとね」
「あー怪しい…」
「誰から?」
圭輔さんまで、覗きこんできた。
「え?や、もう、圭輔さんまで…」
「気になるし、独占欲強いって、言わなかったっけ?」
「………」
まっすぐ、私を見ながら言うもんだから、恥ずかしくなって圭輔さんから、顔を逸らした。
「怒るなよ、なぁ」
二人世界になってた。
完全に…
「あのぉ、恥ずかしいんですけど?」
「あ、ごめんなさい」
「え?すまん!」
二人して、笑いあった。
金谷君と美波もつられて笑った。
『いらっしゃいませー!』
店員の声が響いた。
そして、ある人が私達のテーブルにやってきた。
「いらっしゃい。ここすぐ、分かった?」
「誰ですか?」
美波が最初に気がつき、聞いてきた。圭輔さんと金谷君も私を見た。
「浜口香里さん、拓真の彼女よ」