私は強くない
「びっくりですよね。まさか内勤業務に異動って」
「そうね、社としても拓真の営業の力は知ってるだけにもったいないとか?」
「慶都さん、甘いですよ。奥菜が内勤業務なんか耐えれると、思います?今まで自分がさせてた営業の人の書類作成とか、細かい発注とか。内勤から営業に回るならいいですけど、表舞台から裏方ですよ?しかも、橋本が今回の異動で、人事部係長昇格でしょ。同期が昇格してるのに、自分は降格なんて、って思ってるはずですった、さらに、慶都さんが課長!都築課長と名取課長が部長ですよ!柏木部長やる事が凄すぎますって」
「美波興奮しすぎ…」
昼休み、食堂で今朝の人事の辞令の事を興奮しながら話をしていた美波。
さすがの私も驚いた。
圭輔さんからは、あえて聞いていなかったんだけど、圭輔さんはあの日都築課長から聞いたんだろうか。
ただでさえ、営業部に戻れるだけでも嬉しいのに、課長だなんて…。
でも、私はこれで、やっと新しいスタートラインに立てたのかもしれない。
会社内では、今回の人事に関して色々な噂が飛び交っていた。ただでさえ、あの居酒屋での出来事を、数人が知ってるだけに、報復人事と言われても仕方ないのかもしれないが、会社として、私生活で乱れのある社員を営業部で働かせるにはリスクがありすぎる。
かと言って、課の異動をすれば明らか降格人事に結ばれてしまう。それを避ける為の、内勤業務になったのだろうか。そんな事を考えていたら、拓真からLINEが来た。
『話がある。今から屋上に来て』
話って、私にはもうないんだけどな…と思ったけれど、今回の人事の事だろう、私に何か言いたいのだと思い、だったらお酒の力を借りずに私も最後に何か言ってやろうと、行きますと返事をした。
拓真は、今日1日針のむしろだっただろう、周りでかなり噂されてたから。だからって同情も、許してあげようとか思わない。ただ、自業自得だけど。
私は誰もいない、屋上へ向かった。
「そうね、社としても拓真の営業の力は知ってるだけにもったいないとか?」
「慶都さん、甘いですよ。奥菜が内勤業務なんか耐えれると、思います?今まで自分がさせてた営業の人の書類作成とか、細かい発注とか。内勤から営業に回るならいいですけど、表舞台から裏方ですよ?しかも、橋本が今回の異動で、人事部係長昇格でしょ。同期が昇格してるのに、自分は降格なんて、って思ってるはずですった、さらに、慶都さんが課長!都築課長と名取課長が部長ですよ!柏木部長やる事が凄すぎますって」
「美波興奮しすぎ…」
昼休み、食堂で今朝の人事の辞令の事を興奮しながら話をしていた美波。
さすがの私も驚いた。
圭輔さんからは、あえて聞いていなかったんだけど、圭輔さんはあの日都築課長から聞いたんだろうか。
ただでさえ、営業部に戻れるだけでも嬉しいのに、課長だなんて…。
でも、私はこれで、やっと新しいスタートラインに立てたのかもしれない。
会社内では、今回の人事に関して色々な噂が飛び交っていた。ただでさえ、あの居酒屋での出来事を、数人が知ってるだけに、報復人事と言われても仕方ないのかもしれないが、会社として、私生活で乱れのある社員を営業部で働かせるにはリスクがありすぎる。
かと言って、課の異動をすれば明らか降格人事に結ばれてしまう。それを避ける為の、内勤業務になったのだろうか。そんな事を考えていたら、拓真からLINEが来た。
『話がある。今から屋上に来て』
話って、私にはもうないんだけどな…と思ったけれど、今回の人事の事だろう、私に何か言いたいのだと思い、だったらお酒の力を借りずに私も最後に何か言ってやろうと、行きますと返事をした。
拓真は、今日1日針のむしろだっただろう、周りでかなり噂されてたから。だからって同情も、許してあげようとか思わない。ただ、自業自得だけど。
私は誰もいない、屋上へ向かった。