あの日のメロディー

「なに?朝比奈くんは私に何か話があるの?あと気安く下の名前で呼ばないでくれる?前にも言ったでしょ?誰かに聞かれたらどうしてくれるの?」

私が強い口調で言うと、
はぁとため息をつく彼。

「紅葉、別にここに同じ学校のやつはいないんだし今は他人のふりしなくてもいいだろ?」

「下の名前で呼ばないで。気安く話しかけてこないで!!いつ誰が聞いてるか分からないのよ?ほんと誰かに見られたらどうしてくれるの?私たちの関係がバレたら困るのは私なの!!」

私は声を少し荒げて言う。

「大丈夫だよ。こんなとこからうちの学校通ってるやつはいない。それに、学校ではちゃんと他人のふりしてるだろ?幼馴染みだってバレないように必要以上に話しかけてないし」

そう。私とこの学校1のモテ男朝比奈陽翔は幼馴染み。

そして奏も、、、

「そう言う問題じゃない!!」
私はヘッドホンを奪い返し走り出す。


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