ずっと君の事が好きだったんだ




それに、慌ててついてくる君




ついてこなくていいよ…




そう思うのに、ついてきてくれて僕は嬉しかった


死ぬのが怖い
でも、僕は死なないといけない



きっと生きてたら君を君の彼氏を殺してしまう


僕が居なくなるだけなら誰も困らないから…



君の幸せを最期でもいいから
心から願わせて…




玄関についた僕は立ち止まり


「さようなら…僕を忘れないで

ずっと好きだったよ…」


そう言って包丁を心臓に向けて刺した



自分の心臓に向けて…


ドクンドクンと脈打つ心臓の音が耳元で聞こえ傷口が熱くて痛い

生暖かい血が流れ…意識が遠退く中



君の悲鳴と君の彼氏の何かを言う声



慌てる二人が可笑しく思えて
僕は微笑み目を瞑った



最期に見た君は、
僕に何かを言い僕のために綺麗な涙を流してた


僕の手を握って




僕のために泣いてくれた君



本当に大好きだったよ







だから、幸せになって

それが僕の願いだから




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