好きって言わなきゃヤダ。【完】
瑠衣君はわざとアンタの部分を強調し、


いつもの毒舌っぷりを発揮していた。




「ちょっ…泣き虫はやめてよっ!アタシ、泣いてないからっ!」


「へ~それはどうだか。」




う~…!


なんだか弱みを握られたような気分だ…。




ここで拗ねて空気を悪くするのも嫌だし


アタシは口を尖らせたくなる気持ちを少し我慢する。




「ねえ、瑠衣君。」


「なに。」




瑠衣君はアタシの方は見ず


ただ真っ直ぐと前を向いて返事をする。




そんな瑠衣君をアタシは隣から見上げ


その綺麗な横顔に向かって優しく微笑んだ。




「助けてくれて、ありがとねっ。」




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