好きって言わなきゃヤダ。【完】
「そうだよ、瑠衣。乙羽ちゃん頭いいんだよ?この前、テストがヤバイって瑠衣言ってたし、せっかくなら教えてもらいなよ。」


「だったら理仁が教えてくれればいいじゃん。理仁も頭いいくせに。」




そう。実は理仁君も毎回トップ10に名前が入るほど優秀なのだ。




勉強の話をつい最近しており


ちょうどその話題になったため、知っていた。




「でも僕は瑠衣の苦手な数学が得意じゃないから。乙羽ちゃん、数学得意って言ってたし、僕より乙羽ちゃんのほうが適任だよ。」


「うんっアタシ数学得意だから、それなら瑠衣君に教えてあげられるよ!だからせっかくだし、みんなで勉強会しようよっ。」




そしたらアタシも瑠衣君にお礼ってことで


数学教えてあげられるし。




瑠衣君も苦手な数学が勉強できるし、win-winな関係じゃない?




流石理仁君だよねっ。名案だ。


あとは瑠衣君の返事次第だけど…。




瑠衣君は少し考える素振りを見せていたが


暫くして「分かった。」と渋々の返事が返ってきた。




「よしっ!じゃあ、テストの前日にみんなで勉強会で決まりねっ!」




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