好きって言わなきゃヤダ。【完】
教室を抜け、下駄箱へと向かう。




知り合いと言われて


流石に無視をすることも出来ない。




仕方ないけど、瑠衣君達と帰るのは諦めるか。




そして、下駄箱を抜け校門へ向かう。


校門の辺りにはすでにチラホラと人だかりが出来ている。




徐々に近づくにつれ、ハッキリとその姿が見えだす。




あれっ…あの髪型に、あの雰囲気…。


それに横顔だって…。




徐々にアタシの歩くスピードがゆっくりになる。




男の子は「あっ。」とアタシの姿に気がつく。


そして手を振りながら、アタシの元へ駆け寄って来た。




アタシはその彼に、目を丸くさせ驚いた。




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