好きって言わなきゃヤダ。【完】
「乙羽は嘘つくの下手なんだし、無意味な言い訳やめたら?」




そっ、それ、どういう意味…!?




何故か瑠衣君に心の中を


見透かされているような感覚に陥る。




アタシの気持ち…バレてないよね…?




そう考えだすと、


急に面と向かって話せなくなる。




「…嘘なんてついてないもん。……瑠衣君のいじわる。」




聞こえないくらいの小さな声が零れる。




それは照れ隠しのような悪態だった。




< 239 / 405 >

この作品をシェア

pagetop