好きって言わなきゃヤダ。【完】

照れ隠しに憎たらしいようなことを言っておく。




だってそうしないと、


アタシがこの空気に耐えられないんだもん。




アタシ達はお互いを見合って、クスッと笑みを零した。




「そういえば、気になってたんだけど。」


「ん？」


「乙羽に男の友達が居たなんて、ちょっとビックリしたよ。」




あー、理仁君と…瑠衣君のことか。




「女の子ならまだしも、男の子って。乙羽にしては、珍しいと思って。」




男の子の友達なんて理仁君達が初めてだよ。




アタシのこと、友達として見る男の子なんて、いないからね…。