好きって言わなきゃヤダ。【完】
「じゃっ、じゃあなんでアタシにマフラー貸してくれたの?」




焦った様子で早口になる。




「だから、虫除けって言ったじゃん。」


「意味分かんないからっ!ちゃんと説明してよっ。」




絶対瑠衣君もアタシのこと、好きだと思ってたのに…。


まさかの、保留って…。




「これ以上、話すことない。」




瑠衣君はペロッと舌を出すと


話を強制的に終わらせてしまう。




アタシは真剣なのにっ。


瑠衣君にとってアタシって、やっぱりどうでもいい存在なのかな。




「…なんか、変な勘違いしてるみたいだから言うけど。」


「…勘違い?」




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