好きって言わなきゃヤダ。【完】
「どうでもいいって思ってるやつに、マフラーなんて貸さないし、わざわざ面倒な買い物にも付き合わないから。」




「えっ…。」




瑠衣君の頬は寒さからか


ほんのり赤く染まっているように見えた。




それって、つまり…。




「ちゃんと、分かった?乙羽は思い込み激しいから…言わなきゃ分かんないもんね。」




瑠衣君はフッと小さく笑みを零す。




そしてボケっとするアタシに続けて口を開く。




「だから、早く俺のこと落としてみなよ。」




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