好きって言わなきゃヤダ。【完】
「あっ、那央!」
公園へ着くと、ベンチに座る那央の姿があった。
「ごめんね、待った?」
「ううん、大丈夫だよ。俺もいま来たとこだから。」
那央がふわりと笑顔を零すと
なんだかこの場の空気が1度上がったかと思える。
それくらい、那央の笑顔は温かくて優しい。
「今日はどうかしたの?」
那央の隣へ少し間を空けてベンチへ座る。
すると那央はカバンをゴソゴソとし始め
なにかを取り出した。