好きって言わなきゃヤダ。【完】





「あっ、那央!」




公園へ着くと、ベンチに座る那央の姿があった。




「ごめんね、待った?」


「ううん、大丈夫だよ。俺もいま来たとこだから。」




那央がふわりと笑顔を零すと


なんだかこの場の空気が1度上がったかと思える。




それくらい、那央の笑顔は温かくて優しい。




「今日はどうかしたの?」




那央の隣へ少し間を空けてベンチへ座る。




すると那央はカバンをゴソゴソとし始め


なにかを取り出した。




< 294 / 405 >

この作品をシェア

pagetop