好きって言わなきゃヤダ。【完】
もしかして、このお店すごく行きたかったとか…?




バカな発想を頭に浮かべていると


ツンとした様子で瑠衣君が口を開く。




「またアイツと会うんだ。もしかして、またあんなことするつもりなの?」




その口ぶりからして完全な嫌味だった。




「あ、あんなことって、あれは事故っていうか、なんていうか…。そもそも、するわけないじゃん…!」




絶対あのキスされそうになった時のことを言ってる…!




あれはアタシの中でもかなり恥ずかしいんだから


今更そんなこと掘り返さないでよ…!




自分の意思とは無関係に、頬は赤く染まる。




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