好きって言わなきゃヤダ。【完】

付き合ったからといって


瑠衣君がアタシに対する態度はさほど変わらない。




「そんな冷たいこと言ったら、乙羽ちゃんが可哀想だよ？」




「そうやって理仁が甘やかすから、調子に乗るんだよ。こういうのは無視しておけばいいの。」




と、一切アタシのほうすら見ようともしない。




いくら対しても彼女に対して扱いが冷たすぎるとは思うけど…。




「まっ、別にいいもんね！瑠衣君は、アタシのこと好きなんだしっ。」




少し嫌味っぽく言ってみると


ようやく瑠衣君がアタシのほうへ視線を向けた。




「はいはい、そうですね。」




えっ！？なんか、投げやりじゃない！？