好きって言わなきゃヤダ。【完】
瑠衣君の前の席に座り、


いつも通り柔らかい笑顔を浮かべている。




「勿論!アタシ、負けず嫌いだから。」




「そっか。無理しないでね。」




「うんっ、ありがとうっ。」




理仁君ってほんと優しいよね。


瑠衣君とは真逆の性格だ。




「理仁…どっちの味方してるんだよ。」




呆れた口ぶりの瑠衣君は、


アタシに後頭部しか見せてくれない。




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