好きって言わなきゃヤダ。【完】
一切アタシの方へ顔を向けず


窓の外へと視線をやっている。




本気で嫌がられているのがよく分かる。




そんなアタシ達3人を驚いた様子で見ているのは、クラスの人々だ。




小さく囁かれる声が嫌でも耳に入ってくる。




「ちょっ、何で朝比奈君とアイツが一緒にご飯食べてるの!?」


「理仁君まで、どうして…!?」


「許せない…!なんで柚木乙羽がここにいるのよっ。」




5割方、女の子達の嫉妬や恨み、そして驚きの声だ。




「お、乙羽ちゃんがあいつ等とご飯食べてる…!?」


「なんで、どうしてなんだ乙羽ちゃん…!」




残りの半分は、男の子達の驚きや動揺、そして悲しみの声だ。




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