好きって言わなきゃヤダ。【完】
2人が気づいてるのかは分からないけど、


アタシ達が注目の的になってるのは間違いない。




クラスを通り越しそれは廊下にいる人たちや


他クラスにまで伝わって大勢の生徒がアタシ達を見ていた。




想像以上に大事になっちゃったな~…。


こんなに見られてると、流石にアタシも話しづらい。




周りの視線に気づくとそれはそれで面倒なので、


あえて気づかないフリに徹する。




「あ~苛々する。…こっち見るなよ。だから教室で食べるのは嫌だったのに。」




「まあまあ。注目されすぎて、ちょっと食べにくいけどね。」




どうやら2人はこの事態に気づいてるみたい。




瑠衣君の機嫌がどんどん斜めになるのを


理仁君が必死に宥めていた。




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