好きって言わなきゃヤダ。【完】
ふぅ…やっと終わった。




男の子の姿を見届け終え、一呼吸置く。




今の男の子どこのクラスの人だろう…。


多分、アタシのクラスじゃないと思うけど…。




裏庭にあるベンチへと腰かけ、ボーっと空を見上げる。




すると校舎の窓から身を乗りだし、男の子達が声をかけてくる。




「乙羽ちゃーん!今日も可愛いね~。」


「そろそろ俺の彼女になってよ~!」




あーもう…うるさいな。


1人の時くらい、静かにさせてよね。




そんなことを思いながらも、笑顔で手を振る。




それだけで男の子達から歓声が上がるのだ。




…ほんと、単純。




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