好きって言わなきゃヤダ。【完】
「俺には理解不能だ。理仁は甘いんだよ。」


「そんなことないよ。瑠衣も普通に話してみたら?」


「…理仁。アイツと仲良くするのは勝手だけど、それを俺にまで押し付けるのはうざい。」




2人が何を話しているのかは分からなかったが、


ただ何となく2人が話す様子をボーっと見つめていた。




いいな~理仁君。


アタシもあんな風に瑠衣君と普通に話したい…。




「あっ。アタシこっちの道だから!またねっ。」


「気をつけてね、乙羽ちゃん。」


「…。」




何も言ってくれない瑠衣君に


ちょっとムスッとした気持ちが浮かぶ。




「瑠衣君っ。またね?」


「永遠にサヨウナラ。」




憎まれ口と共にペロッと舌を出される。




相変らずムカつくーっ!




仕返しにアタシも舌を出すと、


2人とは違う道へと帰ったのであった。




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