重なるてのひら ~ふれあう思い~
玄関の鍵を開ける音がして……………………先生がきた。
樹先生に貰ったバースデープレゼントは
いつしか当たり前のように、先生の鞄の中でカチャリと音を立てている。
『あれ程使わないって言ってたのになぁ。』
落ち着かずソワソワエプロンを外していたら
「メリークリスマス。」と言って、顔を覗かせた。
「今日はお迎えなしだったんだね。」
いつもは、鍵の音が聞こえると………玄関で待ってるんだけど……
行けないよぅ~
「………………メリー………クリスマス……………。
…………………おかえりなさい。」
下を向いたままにしか話せない。
態度が悪いって………帰ったりしないかな?
不安になって、上目使いに見上げると
じっと見つめる先生と目が合っちゃった。
「何??」
「えっ?あっ、えっと……。あっ。」
「照れんな、俺まで照れる。」って言うと
頭をポンと叩いて、リビングに入って行っちゃった。
なんだ。
先生も照れくさかったんだ。
慌てリビングに着いて行くと
パタパタと二人のスリッパの音が重なった。
樹先生に貰ったバースデープレゼントは
いつしか当たり前のように、先生の鞄の中でカチャリと音を立てている。
『あれ程使わないって言ってたのになぁ。』
落ち着かずソワソワエプロンを外していたら
「メリークリスマス。」と言って、顔を覗かせた。
「今日はお迎えなしだったんだね。」
いつもは、鍵の音が聞こえると………玄関で待ってるんだけど……
行けないよぅ~
「………………メリー………クリスマス……………。
…………………おかえりなさい。」
下を向いたままにしか話せない。
態度が悪いって………帰ったりしないかな?
不安になって、上目使いに見上げると
じっと見つめる先生と目が合っちゃった。
「何??」
「えっ?あっ、えっと……。あっ。」
「照れんな、俺まで照れる。」って言うと
頭をポンと叩いて、リビングに入って行っちゃった。
なんだ。
先生も照れくさかったんだ。
慌てリビングに着いて行くと
パタパタと二人のスリッパの音が重なった。