僅か30センチの恋
聖夜「そう。それで?」
李人「聖夜の話になんか
乗らなきゃ良かった。」
でも、今は聖夜のその
ポジティブさがどうしようもなく
鬱陶しかった。
俺は聖夜みたくいつも前向きで
いられない。悪い事が起きれば
悪い方にばかり考えるし
いい事が起きれば後に起きる
悪い事の方ばかり考える。
どちらかと言えばネガティブな人間だ。
聖夜の存在に救われる事も
多いけど、それと同じだけ
鬱陶しいと感じる事も多い。
聖夜「甘いよ。スズちゃんには
そのくらいがちょうどいいんだよ。
傷付いてたんじゃなくて
それが嫉妬なんじゃない?
ようやく李人の事を
男として意識し始めたんじゃない?」
李人「聖夜はスズの何を知ってんだよ!」