僅か30センチの恋

翌日、必死の思いで仕事を
定時に終わらせた俺は
スズの会社の前で1時間
スズの事を待ち続けた。

涼美「お疲れー!」

同僚に向ける笑顔まで可愛いスズは
俺の姿を見つけるなり駆け寄ってきた。

涼美「リト!どうしたの?」

李人「迎えに来た。一緒に帰ろ。」

小さく首を縦に振ったスズと
共に駅へと向かう。

涼美「今日は早く終わったんだ。」

李人「まあ、たまにはな。」

涼美「リトは凄いね。
私なんかちょっと残業になるだけで
嫌だなって思っちゃうのに
いつもちゃんと頑張ってるもんね。」
< 104 / 230 >

この作品をシェア

pagetop