僅か30センチの恋
李人「ですが...!うちが
切り捨てれば萱島医院は
本当に倒産してしまいます。
うちは銀行じゃありません。
お金も貸せないし経営助言も出来ない。
でも...必要とする機械を
提供する事は出来るんです。」
部長「リースの返済さえ滞る
会社にこれ以上、機械を
卸せる訳ないだろ。」
毎度毎度、聞き飽きた言葉を
部長は何度も繰り返す。
李人「お願いします!
萱島医院は必要とされてるんです!
後、2年。様子を見守って
頂けないでしょうか。」
部長「木山は成績もいい。
いずれ、この会社を背負って立つ
即戦力だと思っている。
将来、私が君の元で働く事に
なるかもしれないと危惧している。
そんな存在だ。だけど、今の
お前のやり方じゃ出世出来ない。
このまま万年平社員でもいいのか?」