僅か30センチの恋
床に敷いた布団で眠った俺は翌朝
俺のベットで眠るスズの布団をかけ直すと
キッチンへと向かった。
母「あ、おはよう。李人。
お母さん、仕事行くけど
朝ごはんは自分で何とかしてくれる?」
李人「作るから、大丈夫だよ。」
母「昨日、スズちゃん来てたの?」
李人「何で?」
母「シンクに缶ビールの
空き缶が沢山あったから。
スズちゃんと飲んだんでしょ?
あんた達、本当に仲良いのね。」
李人「お袋には関係ない。
行かなくていいの?時間やばそうだけど。」
母「あら、本当。大変!
行ってくるわね。」
李人「いってらっしゃい。」
お袋を見送り、俺はいつも通り
スズのための朝食を作る。
スズの好きなハムエッグと
食パンと淹れたてのコーヒー。