僅か30センチの恋

李人「いくら何でもスズもそこまで...」

そう言いかけて思い出した。
以前、スズが恋人に貰った
プレゼントの事を。

李人「いや、ありえるかも。」

聖夜「だろ?」

李人「大学生の頃か社会人になって
すぐの頃かに付き合った彼氏が
めちゃくちゃハマってた
アニメがあって、それのフィギュア
貰って俺に自慢してきたわ。
彼氏に貰ったんだーって。」

聖夜「飾ったりしてたのかな?」

李人「知らないけど...多分。
好きな人の好きな物に
囲まれてる空間が1番好き。
て、言ってた。」

聖夜「うわー、何それ。
めっちゃいい。」

その頃、俺は確かに思った。
その彼氏の事が羨ましいと。
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