僅か30センチの恋

李人「...だよな。幸せだよな。」

聖夜「どうしたんだよ。
いきなりテンション下がんなよ!」

李人「聖夜だから、話すけど
俺、今までスズの誕生日に
身の回りの物しか
プレゼントして来なかったんだよ。
コップとかカーテンとか
写真立てとか目覚まし時計とか
とにかく実用的かつスズの
部屋に飾れるものばかり。
意図的にそうしたんじゃなくて
気付いたらそんなものばかり
プレゼントしてた。」

そして、今も思う。
スズにとってのそうゆう
存在になれる事が。

李人「この間、そんな話になって
スズに言われてハッとした。
俺ってめっちゃ気持ち悪くね?って。
でも、スズの彼氏になるだけで
スズが相手を好きになるだけで
それがスズの幸せになるんだよ。
それって、めちゃくちゃ幸せだろ?」
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