僅か30センチの恋
最寄駅に着き改札を通り抜けると
ポケットのスマホが鳴り響いた。
李人「もしもし。木山です。」
萱島「木山さん、本当にすみません。」
李人「萱島さん、どうしたんですか?」
萱島「...今までよくして下さって
ありがとうございました。」
ープーップーッ
嫌な予感がして、俺はまた
電車へと飛び乗った。
電車を降りた俺は萱島医院へと急ぐ。
ードンドンドンドン
李人「萱島さんっ!」
ーガラガラ
礼子「木山さん。どうしたんですか?
こんな時間に!」
扉を開けた奥さんは
突然訪れた俺を見て驚いていた。