僅か30センチの恋
李人「あの、旦那さんから
電話貰って...!」
礼子「そうでしたか。
すみません、ご迷惑おかけして。」
李人「...え?」
礼子「いつもの事なんです。
お酒を飲んでは色んな人に
電話をかけて、もう無理だ。死ぬ。
二言目には、そんな事を口走るんです。」
李人「旦那さんは?」
礼子「奥の部屋で寝てます。
まさか、木山さんにまで
電話をかけるとは...。
ご心配なさらないで下さい。
もしもまた今回のように主人からの
電話があっても無視して頂いて
構いませんから。本当にすみません。」
萱島さん夫婦に頭を下げられたのは
もう何度目だろうか。