僅か30センチの恋

涼美「リト、何かあった?」

李人「何にもないよ。」

涼美「嘘。何かあったよ、リトは。
だって、辛い事があった時
リトはいつも私の事を涼美って呼ぶよ。」

自分では気付いていなかったけど
スズがそう言うのなら間違いない。

どんなスズも知ってるのは俺だけど
どんな俺も知ってるのはスズだ。

李人「たまにはいいだろ。
違う呼び方したって。」

涼美「そうだよね。
私じゃ頼りになんないよね。
リトは強いから私に
話さなくても大丈夫だよね。」

そして、誰よりも俺の扱いに
慣れているのもスズなんだ。
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