僅か30センチの恋

俺の手を握り、太陽の様な
笑顔を浮かべるスズは言った。

涼美「でも嬉しいな。」

李人「え?」

涼美「リトはやっぱりリトだね。
ずっとずっと変わらないリトだね。」

ああ、どうしてスズはスズなんだろう。
何で、こんな時にでさえ可愛いんだろう。

涼美「優しいよ。リトはずっと。
私にはね、ずっと孫の手が必要なんだ。
何歳になっても今1人になりたくない。
誰かそばにいてよって思う時に
そばにいてくれた人はリトだった。
都合のいい人とかじゃなくて...
私はいつでもずっとリトが
必要だったんだよ。」

何で、俺をこんな気持ちに
させるんだろう。
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