僅か30センチの恋

確かに、萱島さんの事で
悩んでいたけど、頭の中は
いっぱいだったけど
スズの笑顔を見たら伝えずには
いられなかった。

もしも、もう一度思いを伝える事によって
スズとの関係が変わるのなら...
スズと付き合えたら...その他の事も
上手く行くんじゃないかって
信じたくなるくらい、想いが溢れ出した。

ありのままの気持ちをやっぱり
伝えようと思ったけど
俺が口を開くよりも0.5秒
早くスズが口を開いた。

涼美「何度もね、リトに電話かけようって
思ったの。リトにはいっぱい色んな話
聞いて貰ってさ、いつの間にか
何でも話せる人がリトになってた。
でも、告白されて...リトが私の事を
好きって知って...私はリトに
電話をかける事も何かを話す事も
怖くなっちゃった。」

でも、それは俺の一方的な想いだった。
< 154 / 230 >

この作品をシェア

pagetop