僅か30センチの恋

スズにとっては迷惑なんだ。
俺に想いを寄せられる事が。
そのせいでスズが悩むのなら
この想いに蓋をしよう。

そう諦める事は簡単だ。
持ち前のネガティブ思考で
これで良かったんだと
俺が納得すればいいだけの話だ。

李人「俺も同じだよ。
だから、この間の告白の事は
忘れてくれていいから。」

分かったって言うと思った。

涼美「嫌だよ。」

でも、スズは俺の言葉を否定した。
初めての事だった。
どんな俺でも、どんな俺の言葉でも
そうだねって言って笑うスズが
こんな表情を見せたのは。
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