僅か30センチの恋

でも、やっぱりスズは...
俺の事を何でも知ってるから
今日も憎らしいくらい
可愛い笑顔を見せて俺に尋ねた。

涼美「...それで、どうするの?」

李人「どうするって何が?」

涼美「リトは会社、辞めちゃうの?」

李人「...ああ。その事か。」

涼美「リトは知らないかな?
私ね、将来性のある男にしか
興味ないんだ。だから、リトが
会社辞めるって言うのなら...
私はリトとは付き合わない。」

知ってる。それが嘘だって事くらい。

いつだって愛されたいスズは
例え、自分の方が好きだったとしても
男側から告白して欲しいんだよな。

それが、いつも恋人に裏切られる
スズなりのプライドなんだよな。
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