僅か30センチの恋
涼美「私に先に言わせて。」
李人「何を?」
小さく咳払いをしたスズは
俺の方を向くと可愛らしい
声で言った。
涼美「私はリトが好き。
幼馴染としてじゃなくて
男の人としてリトが好き。
一生懸命なリトが好き。
だから、仕事は辞めて欲しくない。
いつも誰かの味方でいて欲しい。」
李人「うん。」
涼美「私と付き合って下さい。」
ずっとスズの口から聞きたかった
言葉が聞けた。もちろん俺の返事は
YESしかない。
李人「...はい。」
ようやく俺の25年間の恋が
実った瞬間だった。