僅か30センチの恋
恋人と過ごす日々
朝、目覚めると隣にスズがいる。
李人「おはよう。スズ。」
恋人になったからといって
スズは変わらない。
寝起きの悪いスズはいつも不機嫌だ。
涼美「もうウザイ。
朝から爽やかなリト、ウザイ。」
そう言って布団を全部巻き付けると
もう一度、眠りについた。
李人「遅刻しても知らないぞ。」
なんて、言いながらも
俺はその幸せを噛み締める。
幼馴染の距離を保ってきた俺たちは
もちろんの事ながら今まで
同じベッドで眠る事などなかった。