僅か30センチの恋
涼美「あ!リトスペシャル!」
テーブルの上に置いてある
朝食を見つけたスズは
さっきまでの不機嫌さが
嘘だったかの様に上機嫌になった。
涼美「これ、食べていい?」
李人「うん。スズの為に作ったから。」
涼美「やったー!いただきます!」
丁寧に手を合わせ
ハムエッグを食べたスズは
やっぱり今日も褒めてくれた。
涼美「やっぱ、リトのハムエッグは
最高だね!ハムエッグ屋さんに
なればいいのに。」
李人「そんな店作ったって流行らねぇよ。」
涼美「でも、そのくらい美味しいよ!」
李人「うん、スズのその笑顔だけで
俺は十分。それ食ったら早めに
支度しろよ?会社まで送るから。」
涼美「うん!」
ハムエッグを食べては美味しいと言って
トーストを食べては美味しいと言って
コーヒーを飲んでは美味しいと言う
スズを見て、朝から俺は
1日分の幸せを貰った。