僅か30センチの恋
幸せとはこうゆう事だ。
スズが病みつきになるのも分かる。
傷付いても何度だって恋をしたいと
思う気持ちが初めて分かった。
スマホの画面を見つめながら
俺はニヤけを抑える事が出来なかった。
会社の1つ目前の駅につき
なだれ込むように人が押し寄せる。
普段は億劫なその空間も
今はさほど気にならない。
ほら、やっぱり。
スズがいれば俺はいつだって
ボジティブな気持ちになれる。
聖夜「朝から何ニヤケてんだよ。
気持ち悪ぃな。」
聞き慣れた声が聞こえると
隣には聖夜が立っていた。