僅か30センチの恋
聖夜「まあ、でも...とどのつまり
それが究極の幸せなのかもな。
どれだけ金を積んだって
どれだけかっこよくたって
必ずしも好きな人と付き合える
訳じゃねぇんだし、究極の幸せは
好きな人と付き合う事なのかもな。」
李人「聖夜のくせに良い事言うな。」
聖夜「たまにはな。...て、バカか。
俺はいつも良い事言ってるつーの。」
またポケットの中のスマホのメッセージ音が
聞こえると聖夜は取り出し返事を返す。
李人「三谷さんから?」
聖夜「まあな。」
スマホの画面を見つめたまま
いつもの聖夜とは少し違う
空気を纏いながら言った。