僅か30センチの恋

聖夜「てか、お前どうした?」

李人「何が?」

聖夜「残業時間、半端ないぞ?」

李人「何で聖夜が知ってんだよ。」

聖夜「俺、総務部だから。
社内管理はうちのメイン業務。
最近のお前、引くほど忙しそうだから
気になって調べた。
法定労働時間超えてんだろ。」

李人「申請出してるから
ギリギリセーフだろ。」

聖夜「法律的にはな。
でも、身体的には限界だろ?
何で、そこまで頑張んだよ。」

聖夜はなかなか飲まなかったけど
俺はビールを一気に飲んだ。
最近、ゆっくりと飲む時間が
なかったから、とてつもなく
目の前のビールが恋しかった。
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