僅か30センチの恋
雨降って地固まる
努力の甲斐あって今日、辞令が下された。
晴れて俺は営業課長になった。
着実に出世街道を歩み始めた。
すぐさまスズにメッセージを
送ってみたものの1時間経っても
2時間経っても、既読にはならなかった。
忙しいのかもしれない。
そう思い、食堂へ向かうと
多田さんと宮内さんが
仲良さげにトレーを持ちながら
俺の元へとやってきた。
翔吾「木山さん、お久しぶりです。
ここいいですか?」
李人「ああ、どうぞ。」