僅か30センチの恋

聖夜に言われて気付く。
スズと俺はかなり近い距離にずっといたから
おじさんやおばさんの事も
第2の両親くらいの存在に思ってて
そういえばまだきちんと
付き合ってると報告していなかった。

最近はベランダの窓から
スズの家に行く事の方が多くて
玄関からちゃんと入ったのは
随分、前の事のように思う。

聖夜「幼馴染だからこそ。
そこはきちんとしとくべきだろ?
ただ、なんとなく付き合ったって
思われたらお前も嫌だろ?」

李人「そうだよな。
ありがとう、聖夜。
スズに電話かけてくる!」

聖夜「いってらっしゃい。」

やっぱり俺は思う。
聖夜と友達で良かったと。
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