僅か30センチの恋
夕方になり、仕事を終えた
俺は駅前にあるケーキ屋に寄った。
何か手土産の1つでもなんて
スズの家に行く時に
思った事はなかったけど
今日はそうゆう訳にはいかない。
スズの好きなフルーツタルトと
無難にショートケーキを2つ買った。
駅から歩いて徒歩7分。
いつもの家を通り過ぎ
その隣の家のインターホンを押した。
ーピンポン
母「はいはい。ちょっと待ってねー!」
ーガチャ
母「あら、李人くん。
いらっしゃい。」