僅か30センチの恋

李人「こんばんは。
これ、良かったら皆さんで...」

母「そんな気遣い良かったのに。
さあさあ、とりあえず上がって。」

李人「お邪魔します。」

リビングの扉を開けると
スズとおじさんがダイニング
テーブルに座っていた。

父「李人くん、よく来たね。」

李人「お邪魔します。」

涼美「もー、ヤダ。リト。
何か変だよ?」

母「さあさあ、食べましょう。」

スズの家でご飯を食べるのは
いつぶりだろうか。

1番最後の記憶は、中学の卒業式の日。
うちの家族とスズの家族がこの
食卓を囲んだのが最後のように思う。
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