僅か30センチの恋
ビールを一口飲み
1つ聞いてもいいかい?と尋ねた。
父「どうして涼美だったんだ?」
李人「理由はないです。
でも、スズが良かったんです。
子供の頃からずっとスズがいいんです。」
父「そうかい。」
おじさんは立ち上がり
テレビの脇にある戸棚から
1枚の封筒を取り出した。
父「これ、晴政から預かったんだ。」
晴政とは俺の親父の事。
スズと付き合ったと伝えた時も
課長に昇進したと伝えた時も
大したリアクションをしなかった
親父が何故、おじさんに
手紙なんて渡したんだろう。