僅か30センチの恋
李人「...そうかもな。」
涼美「...ここをさ、護おじちゃんの
温かさがいっぱい詰まった場所をさ
私とリトの心の拠り所に
するのはどうかな?」
そして、俺は不安になる。
もしかすると、今の俺は
スズの事を何も知らないんじゃないかって。
大人になったスズの事を
1番知らないのは俺なのかもしれない。
見せない顔。
俺に見せて恋人に見せない顔があるように
恋人に見せて俺に見せない顔もあるのだろう。
でも、俺はこう思う。
いつか俺がスズの心の拠り所になりたいと。
李人「親父に聞いておくよ。」
涼美「え?」
李人「安くで売ってもらえるように
頼んでみる。」