僅か30センチの恋

聖夜「あれ?言ってなかったっけ?
スズちゃんの彼氏のケンちゃん。
まあ、健太郎って言うんだけど。
俺の高校の時の友達だから。
李人が金沢に出張行ってた時
前の彼氏に振られて
落ち込んでたスズちゃんに紹介した。」

聖夜にはいつも邪魔されてばかりだ。
大学生の頃も社会人になってからも
何度、聖夜に俺の恋路を邪魔されたか。

李人「また余計な事を。」

でも、スズへの想いを
聖夜に話してない俺が悪い。
きっと、聖夜は仲の良い幼馴染
程度にしか思ってない。

聖夜「あのさ、前々から
思ってたんだけど、もしかして
紹介しない方が良かった感じ?」

そろそろ聖夜にだけは
本当の事を話そうと思い
素直に首を縦に振った。
< 29 / 230 >

この作品をシェア

pagetop